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2014.08.10
PANASONICのフレームを組み立てました

PANASONICのフレーム、10年以上前のものだそうです。息子さんが乗れるようにパーツの取り付けてほしいということで持って来られました。

 

゛LES MAILLOTS“というモデル。MAILLOTはマイヨと読みます。マイヨジョーヌのマイヨです。

 

ネジを交換。

チェーンプロテクター を交換。その後、ワックスをかけました。パーツ組み付け後では、届かない部分が出てきます。

 

まずは傷んでいるヘッドセットを交換しましょう。

このフォークはスレッド式、もしくはノーマルという規格です。最近のスポーツバイクでは少ないです。

BBと同じように、スレッド式のフォークにもJISとイタリアン、2種類の規格があります。PANASONICは日本メーカーですから、JIS規格。JISのフォークは、下玉押しが圧入される部分の径が27.0mmです。イタリアンは26.4mmです。

ワンの圧入部の径も異なります。30.0mmならJIS、30.2mmならイタリアンです。微妙な差ですので、デジタルノギスを使って確認します。

 

続いてパーツを取り付けていきます。すんなり進むかと思ったのですが…

後ろのギアをトップに掛けると、チェーンとギアが噛み合いません。色々と確認したところ、原因は……

ロックリングでした。持ち込みホイールに装着されていたスプロケットは11-28T。しかし、12T用のロックリングが使われています。歯の根元までロックリングが張り出しており、チェーンに干渉していました。

 

11T用と12T用のロックナットを並べましたが、これだけサイズが違います。カラーロックリングなどに交換するときは気を付けてください。

ブレーキはロングアーチでも長さが足りませんでした。昔のフレームなので、一般車用のブレーキに対応した設計のようです。仕方なく一般車用のブレーキを取り付けますが、抵抗として、デュアルピボット式のものを選び、さらにシューをカートリッジタイプに変更することで制動力を高めました。

 

組み上がりました。クランク周りは持ち込みのTIAGRA、変速周りはSORA、SHIMANOでまとまっています。ホイールもロード用でかなり速そうなフラットロードになりました。

大杉走輪では、レストア作業も受け付けております。家に眠っているフレーム、車体、また乗りたいなと思いましたら、お気軽にご相談ください。

松木

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