2014年07月11日
GIANTのIDIOMは、いわゆる小径ロードです。20インチですが、かなり特殊なサイズのタイヤが装着されています。
ETRTO表記で406と451、2種類の20インチタイヤがあります。それぞれのタイヤを比較すると、大きさがまったく違います。406が9割を占めますが、小径ロードには451が採用されることがあり、IDIOMは451です。
IDIOMのタイヤの幅は23c、ロードバイクでなじみがありますが、小径ではIDIOM専用と言ってもいいぐらい珍しいです。私の知る限り451×23cのタイヤは「PANARACER MINITS LITE PT」か「KENDA KONTENDER HP」しかありませんが、どちらも日本には入れていないのか、問屋さんから取り寄せできません。GIANTの取り扱いがないため、そちらからも取り寄せられません。太めのタイヤも考えましたが、フレームやブレーキに干渉しそうなので使えません。困りながらも何とか451×23cの「KENDA KONTENDER HP」を用意し、修理いたしました。
接地面であるトレッドの磨耗がひどく、うっすらとひび割れも見られます。
このように、接地面ではないサイドがひび割れることもあります。特に珍しいことではありませんが、何か様子がおかしい。触ってみると、
見事にむけました。完全に接着が剥がれています。ここまでのものは珍しいです。
この部分はケーシングと呼ばれ、繊維が編まれています。一般的に、編みが細かいほど柔軟性の高いタイヤとなります。使用される繊維はナイロンなどの合成繊維が多いですが、高級タイヤには綿や絹が使用されているものもあります。
松木