最高等級G3グレードのベアリングボール。実はこんなものを持っています。DURAハブを使用した手組ホイールのオーバーホールついでに、ベアリングボールもグレードアップします。
4年ほど使用し、2年ほど前に一度オーバーホール済。ハードユースと言うほどではありませんが、それなりに使用しており、最近、手で回すと多少感じるゴリゴリ感が気になっていました。
ハブをバラします。苺ジャムのようなグリスはまだ十分生きているように見えます。フリー側はボールが直接入っていますが、反フリー側は”リテイナー”にはめられた状態でした。
まずは、フリー側のボールを確認。左右二つがG3等級のクロム球です。使用していたボールは、茶色く変色していますね。一般的に、フリー側の方が汚れが付きやすいなど、使用環境が厳しいために寿命は短くなります。
続いて、反フリー側。2つが使用していたボール、2つが新品のG3クロム球。どれがどれかは見れば一目瞭然。輝きが全然違います。
使用していたボール達。どれも大きな腐食傷(虫喰い)こそありませんでしたが、これ以上の使用は虫喰いの原因、そして回転の重さにつながりかねません。
受けの消耗具合も確認。1箇所だけ写真でも確認できるほどの小さな虫喰いがありました。これ以上大きくなる前に気づいて良かったです。この辺の感覚は虫歯治療と同じですね。
ハブを清掃。
FINISH LINEのTEFLONグリスでグリスアップしました。ちなみに、『DURA-ACEグリス』はどうかと言えば、リチウム系グリスで、粘度がやや高めですが、まったく問題はありません。グリスの種類よりはメンテナンスの頻度の方が重要だと思いますね。
たまにベアリングのグレードアップについて聞かれます。もしやるのであれば、今回のようにオーバーホールのタイミングが良いと思います。ガタなどの不具合があれば問題外ですが、まだ使用頻度の間もない、メーカーとして最適だと思う状態をヘタに触ると、逆に悪化することもあるからです。
ホイールの最適なメンテナンス頻度は5000~10000km程度。皆さんのホイールの状態は大丈夫ですか?気になる方はお気軽にご相談ください。
松木
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